超低用量ピルのヤーズ錠による重篤な副作用例が明るみになり、改めてピルの副作用について考えています。前回は、そもそも副作用ってどうして起きるのか?ということについて考えてみました。

平たく言うと、低用量ピル(OC)とは、自然界から女性ホルモン(ここではエストロゲン、プロゲステロン両方を指します)に似た構造をもつ分子を取り出し、少し変更を加えて造られたもので、私たちの身体にある女性ホルモンとは似て非なるものです。とはいえ、身体のなかではホルモンであるかのように振る舞うので、補充すればもとのホルモンに似た作用を起こすことができる訳です。

問題はその先。もともと体内に存在しないものを入れるため(薬一般に同じ事が言えますね)、うまく代謝され切れずに体内に残ってしまうんですね。体内に残った代謝産物はエストロゲンとプロゲステロンのバランスを崩し、結果として副作用を起こします。

女性ホルモン

ここでは、「医者も知らないホルモン・バランス」ジョン・R・リー医学博士著より、両ホルモンの身体への影響を紹介します(表は自作)。表をみると、エストロゲンに対し、プロゲステロンの作用は拮抗的(きっこうてき)に働くということが分かります。このことから、エストロゲンに対してプロゲステロンのレベルが均衡しなければ、エストロゲンが優位になり、副作用がおきると考えられます。

国内で販売されている超低量ピルは、エストロゲン、プロゲステロンの含有量も活性度もさまざまです。女性ホルモンに対する感受性は個人個人で異なるうえ、体内のホルモンバランスは身体の状態によって刻々と変化します。当然、ピルの種類によっても副作用の様相は異なってきます。

次回は、ピル使用による副反応について記します