黄体形成ホルモン(LH)は、卵胞刺激ホルモン(FSH)とともに、性腺刺激ホルモン(ゴナドトロピン)とよばれ、①排卵の誘起 と、②黄体ホルモン(プロゲステロン)の産生に欠かせないホルモンです。

脳の視床下部で産生される、ゴナドトロピン放出ホルモン(GnRH)の指令を受けて、下垂体前葉という場所でLHが産生、分泌されます。

FSHが卵胞の成熟を開始させ、LHはさらなる卵胞の成熟を刺激します。

まず、毛細血管から運ばれてきたコレステロールを、エストロゲンの材料であるアンドロゲンに変換します。

アンドロゲンがFSHの働きでエストロゲンに変換され、エストロゲン分泌が一定以上(E2>200250pg)増加すると、LHの大量分泌(LHサージ、LH>40mlU/mlが起きます。

LHサージの約36時間後に排卵が起き、今度は卵胞で黄体ホルモン(プロゲステロン)が作られることになります。

ということは、LHサージがなければ排卵が起きない、排卵が起きなければ妊娠出来ないということになりますガーン

LHの基礎値は月経周期内のどの段階にあるかによって異なります。

病院によって異なりますが、一般的に基礎値は以下のようになります。

卵胞期(月経開始~排卵前) 2~7mlU/ml 
排卵期(排卵       10~50mlU/ml
黄体期            1~8mlU/ml

LHが高値で、特に初期の値がFSH値よりも高く(通常はLH<FSH)、無月経や不妊を訴える場合、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の可能性が考えられます。妊娠を希望される場合は、クロミフェンやhMG-hCGを使って排卵誘発を行います。

LHが低値の場合、ホルモン分泌を司る視床下部や下垂体の機能低下の可能性があります。
腫瘍などの器質的原因を除き、強いストレスの存在や急激な体重変化、過度なスポーツなどの
背景もあるようです。明らかな排卵障害のある場合は、GnRH負荷試験によりさらに原因を特定し、治療を行うことになります。