卵胞刺激ホルモン(FSH)は、黄体形成ホルモン(LH)とともに、性腺刺激ホルモン(ゴナドトロピン)とよばれ、①卵胞の発育 と、②女性ホルモン(エストロゲン, E2)の産生に欠かせないホルモンです。

脳の視床下部で産生される、ゴナドトロピン放出ホルモン(GnRH)の指令を受けて、下垂体前葉という場所でFSHが産生、分泌されます。

卵巣内の卵胞を刺激し、エストロゲン産生を促進します。これにより卵胞が成長し、エストロゲンの分泌量をさらに増加させます。

つまり、脳からの指令を受けて、「卵胞を成熟させなさい」と卵巣に直接働きかけるホルモンですアップ

さらに、子宮内膜を厚くしたり、頚管粘液の分泌を増やすなど、妊娠に欠かせないエストロゲンの産生、分泌にとってなくてはならないホルモンなのですビックリマーク

FSHとエストロゲンはシーソーの関係にあり、エストロゲン分泌量の増加に伴い、FSH分泌量は減少します。したがって女性の場合、FSHの基礎値は月経周期内のどの段階にあるかによって異なります。

病院によって異なりますが、一般的に基礎値は以下のようになります。

卵胞期(月経開始~排卵前) 3~14mlU/ml (月経3日めの基礎値は約3-10mlU/ml)
排卵期(排卵)       5~25mlU/ml
黄体期           3~10mlU/ml

FSH値が高値の場合、卵巣機能低下の可能性が考えられます。沢山命令を出さなければ上記の働きが出来ないということになり、閉経後の女性のFSH値は135mlU/ml前後といわれています。

FSHの濃度が高く(通常30mIU/mL以上)、エストロゲンの濃度が低い(通常20pg/mL未満)ことに加え、無月経や不規則な出血などの症状が40歳以下の女性にみられれば, 早期卵巣機能不全(POF)が疑われます。

FSH値が低値の場合、ホルモン分泌を司る視床下部や下垂体の機能低下の可能性があります。

腫瘍などの器質的原因を除き、強いストレスの存在や急激な体重変化、過度なスポーツなどの背景もあるようです。明らかな排卵障害のある場合は、GnRH負荷試験によりさらに原因を特定し、治療を行うことになります。