エストロゲンとともにもう一つの女性ホルモンといえば、プロゲステロン(P4)。黄体ホルモンともいいます。

黄体形成ホルモン(LH)の働きで排卵が起きると、卵胞は黄体とよばれる状態になり、大量のプロゲステロンを分泌するようになります。プロゲステロンは、基礎体温を上昇させ、高温相へと変化させます。

エストロゲンと同様、妊娠になくてはならないホルモンですビックリマーク

エストロゲンと協働して、子宮内膜を受精卵の着床に適した状態にします。プロゲステロンの働きで子宮内膜から出される栄養豊富な分泌物は、受精卵のエネルギーとなります。

一方、頸管粘液(おりもの)に対しては、エストロゲンと反対の働きをしています。排卵後の黄体期(月経開始前まで)、おりものの粘稠度は増加(ネバネバ)し、牽糸性は低下(伸びない)、不透明で量も少なくなります。排卵も抑制します。排卵後に精子が入りにくい状況を作っているというわけです。

妊娠が成立すると、プロゲステロンは乳汁分泌準備や妊娠維持に関与します。また、脳の下垂体前葉からの黄体形成ホルモン(LH)の分泌を抑制し、排卵をさせない働きもしています。

基準値は病院により多少異なりますが、以下の範囲を目安にします。

卵胞期(月経開始~排卵前)0.1~1.5ng/ml
排卵期 2.5~28ng/ml
黄体期 5.7~28ng/ml

P4値が基準値より低い場合、卵巣や脳下垂体の働きに何らかの問題が生じている可能性があります。また、黄体期中期で10ng/mlで、高温相が10日以内、高温相と低温相の差が0.3℃以内、などを伴う場合、黄体機能不全を疑います。妊娠を希望する場合は、プロゲステロンの補充や、黄体機能刺激、排卵誘発などの治療が行われています。

高血圧やクッシング症候群などの疾患ではP4値が高くなることもあるようです。
また、妊娠が成立すると妊娠黄体から、妊娠7週頃から胎盤より分泌され、その量は出産時のピークに向かってぐんぐん上がります。