2012年9月に日本産科婦人科学会が発表した2010年分ART臨床実施成績によりますと、
全国587施設による高度生殖医療(ART)による治療成績は以下のとおりでした。
(移植あたり妊娠率、1周期あたり妊娠率、移植あたり出産率の順)
・新鮮胚を用いた治療成績(2010年)
 体外受精(IVF-ET)23.7%、9.9%、16.1%
 顕微授精(ICSI)20.1%、7.9%、13.1%
・凍結胚を用いた治療成績(2010年)
 33.7%、32.7%、22.4%

一方、ドイツの研究では、一般的に避妊しなければ、6周期で81%、12周期(1年後)で92%が妊娠するという数字が報告されています。これを1周期あたりで見てみると、自然妊娠の確率は約20%になります。

ということは、1周期あたりの妊娠率で比較すると、
自然妊娠の確率が約20%に対し、体外受精(新鮮胚移植)で約9.9%となります。

この差は何でしょう?
9.9%+???=20%

体外受精を受けられる方のなかには、生まれつき妊娠が難しい方や病気をお持ちの方もおられます。もともと高年齢の方が多いため妊娠率は低い傾向に出やすいともいえます。一方で、自然妊娠に限りなく近づけるべく、医療技術の進歩は目覚ましいものがあります。assisted hatchingのように、受精障害の原因をなるべく取り除く技術や、シート法や卵管内移植など着床率を改善するための工夫も多くなされています。

それでも、妊娠しない理由は何でしょう???

鍼灸師として、いつもこの???の部分は何なのかを、その方個人のお身体の状態だけでなく、時には普段の生活や治療に至るまでのご経験なども伺いながら、考え、解決への手がかりを探る作業を行っていきたいと思っています。