1月末におみえになった1歳のお子さんのケースです。4月からの保育園登園開始に備え、つい一週間前に断乳したばかり。断乳前から夜一時間毎に泣いて起きる、昼間もあまり寝てくれない、というお悩み。食欲はあるしお通じも良い、体重も10kgで他に困っている症状はないとのことでした。

適温に暖めたお部屋でオムツだけになってもらいおからだを拝見したところ、肩、肩甲骨、肘の外側がザラザラとして赤みがあり、首と頭の緊張が強いとみました。髪の毛が短いせいもあるのでしょうか立ち気味で眉間にははっきりとした青筋があるなど、交感神経が緊張している所見もありました。

初診では、小児はりで首肩頭の緊張をとり、ザラザラとしている部分をなでるような施術をしました。ざっと5分くらい。最初はとても不安そうな顔をしていたY君でしたが終わる頃には院のおもちゃを触ったり私の顔をみてにっこりしてくれました。眉間の緊張が和らいだのを確認して終了。

写真次の日に来院したときには「昨晩ぐっすり眠れました!」とお母様の嬉しいお声が聞けました。3日目も同様。同じように少し残っていた緊張をとってすぐに治療を終えました。

約3ヵ月後、保育園が始まって数週間がたちまた夜泣きがひどくなったということで来院されました。お母様は5月から職場復帰されるということでした。離乳後ご飯も順調に進み夜泣き以外の問題はなさそうでした。お身体を拝見すると最初に来られたときのように頭肩首の緊張が強まり眉間の青筋も濃くなっているようでした。治療中はお母様に保育園での様子を聞きながら、「Y君、保育園がんばっているんだって?えらいね。お母さんとても助かっているよ。がんばってるねえ」と声をかけたりしました。最初は緊張していた表情が、帰る頃にはゆるみ、歩き始めたあんよを私にみせてくれて嬉しそうにしていました。

それからは約1ヶ月の間隔で夜泣きが出てくると来院され、治療すると夜泣きが全くなくなる、というパターンで経緯しています。小児はりの効果にお母様も驚いておられ、「この子にあっているみたいです」とおっしゃっていました。

このように、夜泣きや疳の虫、いわゆる小児神経症に小児はりは抜群の効果があります。大人の方にするような体内にいれる鍼やお灸ではなく写真のような道具を使って、お子さんの身体の緊張をとっていくだけの治療です。

当養生院の代表、いのうえも目下2歳男児を子育て中。風邪をひくと喘息のような症状が出るのですが、日ごろから小児はりでケアをしておくことで発症を最小限にとどめることができています。

今後、小児はりのことをもっと詳しく書いていく予定です。お子さんの気になる症状にどうぞ小児はりをお役立てください。