とっておきの技

腰痛と腰からくる足の痺れにお悩みの方、多いですよね。腰は身体の土台を支える大事な場所。ここが不安定だと、上半身を中心にあちこちに変な力が入り、首肩の懲りや頭痛など色々な症状が引き起こされます。上半身が実していて(緊張)下半身が虚している(軟弱)、上実下虚(じょうじつかきょ)と言います。現代はほとんどの方が、頭や目を酷使し、下半身をしっかり使う作業をしていないため(昔は農作業や力仕事など下半身を使う仕事が多かった)、上実下虚です。下半身のエネルギーが集まる丹田(おへその下)にお灸をすると、この状態が補正されます。腰痛もちの方は更に腰椎のエネルギーが不足している部分に棒灸をかけることで、かなり腰が軽くなるのを実感していただけます。

さて、腰が軽くなったものの、まだ若干足が痺れる、長時間立位でいると足がだるくなる、となると、透熱灸の出番です。大抵の場合、腰椎のエネルギーが不足している部分は大きくても半径2センチくらいなのですが、棒灸(間接的にお灸をかけて温めること)でもその部分が埋まらない場合は、棒灸でその範囲を狭めた後残った部分に直接お灸を据えます。このやり方は、東京での修行時代に蓬治療所のT先生に教えていただきました。重症の慢性腰痛に本当によく効きます。