「お願いがあります。今日はいつものはりとお灸のあとに、背中をさすってもらえませんか?」

ある患者さんから言われました。ハグやタッチなど皮膚の触れ合いによって、愛情ホルモンと言われるオキシトシンの分泌が促されることを、最近のテレビ番組でお知りになったのだそうです。

はりを外した後、背中を触らせていただきました。
「あ〜気持ちい。なんて気持ちいいんだろう。」
なんだか涙が出そうでした。
その方のお母様は厳しく、親子での肌の触れ合いの記憶がほとんどないのだとおっしゃられていました。

皮膚は第三の脳といわれ、オキシトシンのような内分泌ホルモンのほか、感情や自律神経にも深い関係があることが分かってきています。

今、身の回りに、からだやこころが元気を失っている家族、友人がいるかもしれません。何とかしてあげたいけれども何もできないという歯がゆい思いをしているかもしれません。そんな時、触れることが許されるならば、触れてあげてください。それだけで相手の方はとても救われるでしょう。

皮膚に触れられることで気持ちが安定することを、自ら経験するとともに、日々の臨床でも実感しています。人とそんな素敵な関わりが出来て、とても幸せに思います。

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