今から3年前、2011年の春から夏にかけて通った刺絡講習会。息子を妊娠中、日に日に重くなるお腹をさすりながら暑さに負けじと参加したのは、「刺絡を本格的に勉強するのはこのタイミングしかない!」と思ったからなのでした。自分の体験から、将来的にはお灸と刺絡を組み合わせてやっていこうと思っていたのですが、刺絡は効果抜群なのですが、技術とともに衛生管理や法的背景などしっかり押さえておかないとリスクもある療法なのです。

写真2刺絡については後ほど改めてご紹介していきますが、このたびこんな本に出会えました!著者の元田先生は、九州で直接灸(小さくひねったもぐさを皮膚にじかにおいて熱するもの)と刺絡を基本とした治療を行っていらっしゃいます。「国境なき鍼灸術」と「鍼灸の破壊力」。なんともいえないそそられる題名です。うれしい事にお灸と刺絡でほとんどの病気を治した例が豊富に載っていてとても参考になります。そして。どちらの本も、はり灸は有史以前の原始医学である、というお話から始まるんですね。数千年前に中国で書物という形で記載されるもっと前から、大自然のなかで自然発想的に生まれてきたはり灸。近年になっていろんな流派が生まれて理論も沢山ありますが、そういう難しいことは考えずにもっとシンプルにいこうよ、原点に還ろうよ、というのが著者のメッセージのようです。

はり灸は職人芸的なところが大きいので、日本各地におられる名鍼灸師といわれる方の考え方や技術をなんとかして活字に残していかないと埋もれてしまい大きな損失なのではないかと思うところがありました。販売元のトンプーブックストアさんでは今後も大阪の南先生(←勝手にファンです^^)の本を出される予定とか。今からすごく楽しみです!